レポート|UX/UIの現場、最前線

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昨日、アジケさん主催のイベント「UX/UIデザインの現場、最前線」に参加しました。このイベントは、UX/UIデザインファームからゲストをお呼びしていて、ライトニングトーク&懇親会があり、参加者は、会社の垣根を超えて交流できるものとなっていました。今回は、そのイベントの個人的なメモです。

まず今回のイベント登壇者とトークテーマは以下の通りです。

株式会社オハコ 菊地涼太さん
「サービス開発・実装まで担当できるUIデザインカンパニーが大切しているポイント」
株式会社ARCHECO 熊澤宏起さん
「UXチームは独立部隊であれ」
株式会社スタンダード 鈴木健一さん
「受託会社はスタートアップのベストパートナーたりえるか?」
株式会社ベイジ 荒砂智之さん
「どのようにパートナーをリードしてUIに落としていくか」
株式会社アジケ 梅本周作
「UXデザインは儲かるのか?」

一人当たり15minでのプレゼンでした。スライドはありませんが、以下がイベントメモになります。

 

「サービス開発・実装まで担当できるUIデザインカンパニーが大切しているポイント」

株式会社OHAKO/菊地 涼太さん

課題:
組織(PM、デザイナー、エンジニア)でコミュニケーションロスがかかる。では、コミュニケーションをデザインをするためにはどうすればいいのか?

1.共通言語の醸成(専門用語)
→ビジネスモデルの理解なども含む
2.各職種の基本理解(考え方の理解)
→相手がどんな仕事をしているか大まかに理解する必要あり

解決策:
1.PMが全体の進捗を管理し、発信する
2.ミッションを明確にする
3.ロードマップの共有
4.週1でプロジェクトの振り返り
5.バトンタッチの際に方針を伝達「誰に、どんな価値を、どのように」について考えないとサービスはグロースしない

「誰に、どんな価値を、どのように」について考えないとサービスはグロースしない。コミニケーションの土台はある程度必要で、チームのトップが「何かあれば聞いてね」のスタンスはよくない。上記の5つの解決策の内容を実行して、リーダー以外のメンバーに、今やっているプロジェクトのミッションを聞いたときに、きちんと答えられることがベスト。(これはよくあるレンガ職人の話に似ているなと感じました)

神は細部に宿るというお話:
デザインで細かい部分にこだわるのはいいが、前提として、やっていることが意味のあることであるということ。そもそもやっていることに対して意味がなければ、その細かい作業や時間は無駄。(この言葉は私の大好きな建築家のミース・ファンデルローエもよく使っていて、大好きな言葉なのですが、たしかにやっていることに対して意味がないのに、細部までこだわって作業するのは無意味だと感じました。)

 

「UXチームは独立部隊であれ」

株式会社アルチェコ 熊澤宏起さん

▼時間軸のお話
ハードウェア:ユーザーの手に届いたあと変更不可、日本人の職人文化、細部までこだわる
ソフトウェア:ユーザーの手に届いたあと変更可能、ユーザーファースト、スピード重視で最短時間でリリース、ユーザーの声を元に改善していく、アップデートが可能、実環境での検証が大事

職人文化的な時間軸で動くのではない
→UXデザイナーは独立した時間軸で動かないといけない

▼視点のお話
顧客満足型:
ex)例えば、新規顧客を獲得するために、1ユーザーに1000円のギフト券をプレゼントしても一時的に顧客満足度は高まるが、次の施策をうつときに、費用的に持続不可能
利益追求型:
ex)割愛

成功するためには:企業とユーザーを繋ぐ架け橋が必要

PMは企業とユーザーのバランスを保つことが重要
・ユーザーに価値のあるサービスを提供
・サービスの拡大に向けた成長戦略を検討
ただしPMは一度に企業とユーザーを見ることは厳しい。ここで、UXデザイナーが登場する。

UXデザイナー:ユーザーの声の代表としてデザイナーを立てる、企業側に深入りしない


「受託会社はスタートアップのベストパートナーたりえるか?」

株式会社スタンダード 鈴木健一さん

パートナー的関係性が増えている背景

・Webそのものが収益の元になる
・成長の改善
・Web事業会社は増加、デザイン人材の不足

▼ユーザー視点
デザイナー会社と組むのはベストなのか?
→組織のあるべき姿から逆算して、外部にもつか内部にもつか考えること

判断基準:
デザイナーの期待すべき役割は?
知的資産(学びの蓄積)につながるのか
その役割ができる人の採用が簡単か

デメリット:コアな能力を外部に依存していて成長しない、投資機会の損失
メリット:幅広い知見が得られる、安心感がある

コアな事業がデザインを対象にしている場合、外部に依存していると成長が加速しない。学びの蓄積をする機会を失ったケースもある。

▼デザイナー視点
デザイン会社でデザイナーとして働くべきなのか?
→自分がなりたい姿によって答えが変わる。

判断基準:自分がどうしたいのか→それを自分で決める(ここが重要)

メリット:スタートアップなどの複数案件に携わることができる、幅広い知見が身につく
デメリット:ひとつの企業に向き合う時間が限られる

鈴木さんの場合、自分の得意分野を他人に貢献したいという思いが強いから今の道を選択しているとのこと。自分の命の使い方は自分で決めてください。

(参考)

image

 


「どのようにパートナーをリードしてUIに落としていくか」

株式会社ベイジ 荒砂智之さん

ベイジのデザイン提案は初回でクライアントのOKがでる確率:90%
→では、なぜこんなにも高確率でOKが出るのか?

1.顧客選定のお話
ベイジのコーポレートサイトは戦略的に作られていて、新規顧客を安定的に獲得するように設計されている。(昨年の11月末にリニューアルしてから、月間の問い合わせ平均は、30件。顧客を選定できるのは、常日頃から積極的な情報発信によって、安定した問い合わせがあるから)
顧客との関係性のデザインは、顧客選びの段階からスタートする。問い合わせ時点の予算やスケジュールのみで判断するのではなく、顧客と良好な関係が築けるのか、ということも判断に含まれているらしい。自社の強みを理解した上で、依頼をしているのかも重要。この関係性がそのあとの仕事のやりやすさにも繋がる。

コーポレートサイト
SEOによる集客を重視した設計で、web制作会社で検索すると5位に表示される。
各種ブログ
オフィシャルブログや日報、用語集などweb制作に関する考え方を常に発信
SNSでの情報発信
FBページやスタッフ個人による発信

2.顧客が安心できる進行を心がけているか
・PJの定義書の共有
・スケジュール
メールは1時間以内に返信
担当者が不在の場合は代理の人が返信する
・MTGの議事録は1営業日以内に共有
・行動指針と日報で何のためのルールか認識

3.論理的なデザイン提案を行なっているか
初回のデザイン提案で気をつける3つのポイント
⑴提案内容はバリエーションで幅をもたせる
考えの幅があることを示し、議論の場で方向性を決める
⑵ビジュアル案の意味を説明する
こういった意味があるということを説明する
⑶必ず対面で説明する
提案内容の経緯に認識の違いを発生させないようにするため

・デザインの役割定義
UIデザイン、情緒表現、コンテンツの話、機能の話
・ターゲットの再確認
・ターゲットに与えるイメージを決める
・ブランドの明確化
・トレンドやセオリーの傾向
(参考)

image

上記を技術的な話を交えつつお客様に説明する。

4.専門家としてリーダーシップを発揮しているか
クライアントは、専門的知見に基づく意見を求めている。曖昧な回答はしない。→属人的な回答にならないようにするため、社内でスプレッドシートに情報の蓄積をしている。


「UXデザインは儲かるのか?」

株式会社アジケ 梅本周作

データからユーザーの行動を理解する→データ分析はマスト

データをもとに仮説を立てて、素早く形にして、効果を検証するのだそう。

UXデザインは儲かるのか?
⑴UXデザインを導入する企業にとって
→割愛
⑵サービスとして提供する企業にとって
→儲かる

戦略から携われる人:UXデザイナー
ユーザーに価値を届けてその価値を最大化させたい

最後に

プレゼンを見ていて、やはりみなさんデザインにゆかりのある方々ということもあって、資料が見やすく綺麗でした。また、その綺麗さに加えて、説明が論理立てられていて終始感動しておりました。
経験の蓄積によって、あのようなプレゼンやお話ができていると思うので、私も経験をもっともっと増やしていこうと思いました。アジケさんありがとうございました。

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